2011年12月11日

オール電化住宅に最適な電気式蓄熱暖房機アルディ

12月に入り、だんだん寒い日が多くなってきました。

エアコンやファンヒーター、床暖房、オイルヒーター、パネルヒーター、コタツなど暖房器具は種類も多く、新築時には悩む設備です。

経済的で強力なのは、石油・ガスを燃料とするストーブやファンヒーターですが、空気を外から取り入れるFF式以外は、空気が汚れるため特に気密性の高い家ではおすすめできません。

暖房器具は、どれをとっても一長一短があり、一つの器具ですべてを満たすのは難しいので、暖房をする場所や、暖房のしかた、好みによって使い分けたり、併用することになります。

我が家はオール電化にしましたので、電気料金の安い時間帯である深夜電力を使用する電気式蓄熱暖房機を選びました。
白山製作所の蓄熱暖房器『アルディ RDF-6030』です。
【写真はアルディRDF-4040】
最近のスティーベル製蓄熱暖房器には外気温を常に計測し、その平均気温を基に、理想的な蓄熱量を自動設定するシステムシーズンセンサーが付いています。
今買うなら白山製作所のアルディではなく、スティーベルのエルサーマットにすると思います。

蓄熱暖房器のメリット

  • 空気を汚さない
  • 燃料の補充の手間や燃料切れの心配が無い
  • 火災の危険性が少なく比較的安全
  • 深夜電力を使うため、暖房費が抑えられる
  • 故障しにくく長持ち
  • 室内の温度変化が少なく体に優しい

蓄熱暖房器のデメリット

  • 温度調節が難しい
  • 高気密・高断熱住宅でないと暖房効果が薄い
  • 大きく重くて場所取る
  • 設置位置の変更ができない
寒い外から帰宅した時でも、家の中はじんわりと温かく、自然な暖かさで暖房を使用している存在感がありません。
真冬には朝と夕方にタイマーをセットしていますので、決まった時間にファンが回り、部屋を温めてくれます。
デメリットは、やはり温度調節があまりが出来ないことです。
真冬は一日中暖かくても良いのですが、そこまで寒くない場合や蓄熱量が少なかった時はエアコンを併用しています。
乾燥するのはエアコンも蓄熱暖房も同じなので、加湿器は必要になります。
床材が無垢のヒノキなので、蓄熱暖房器によって床がそったり隙間が大きくなる心配をしていましたが問題無く快適に過ごしています。
蓄熱暖房機はとても満足のいくもので、選んで良かった住宅設備の一つです。


2011年12月8日

色々な暖房器具について

一般的に家庭での冷房はエアコンによる個別冷房が一般的です。
しかしながら、暖房となるととても多くの暖房器具や暖房方法があります。
また、部屋によっては幾つかの暖房器具を併用することも考えられます。

暖房器具には、お部屋全体を暖められる主暖房タイプと局所的に暖められる補助暖房タイプがあります。
局所的に暖められる補助暖房タイプは、部屋全体を暖める能力はないので、トイレや洗面所の狭い空間を暖房したり、他の暖房器具と組み合わせて使うのが一般的です。



主暖房タイプ


●エアコン

最近では冷暖房を兼ねた機器が主流となっているため、冬のメイン暖房としても利用されます。最新機種は熱効率も良くなり省エネも進み、天井と床の温度差を軽減するセンサーなども高度になり、快適な暖房ができるようになりました。温風が対流するため、乾燥するのがデメリットのひとつといえます。
 ○ 立ち上がりが早い、直ぐに暖まる、温度調節しやすい
 × 寒冷地には不向き、床面が暖まりにくい、ほこりがたちやすく乾燥する


●床暖房

輻射と伝導を兼ね、足元から部屋全体を暖める暖房器具。温風が身体に直接吹きかけられる不快感もなく、乾燥せず室内空気も汚しません。頭寒足熱の理想的な快適暖房が実現できます。
電気式、ガス式があり、予算と施工方法など様々なタイプがあります。
 ○ 設置スペースをとらない、自然な暖かさ
 × 立ち上がりが遅い、施工が簡単にできない、初期費用が高い


●蓄熱暖房器

割安な夜間電気を使用するのでランニングコストが安く、24時間いつも暖かい輻射タイプの暖房器具。レンガのような蓄熱体に夜の間に1日分の熱を蓄えて翌日の暖房に使用するので、住宅の断熱性能によって容量を選定します。
蓄熱材が重いので施工の手間が掛かることと、初期費用が高いのがデメリットです。小スペース用の容量の小さい100vの蓄熱暖房器もあります。
 ○ メンテナンス不用、自然な暖かさ、ランニングコストが安い
 × 温度調整がしづらい、設置スペースが必要、初期費用が高い


●FFストーブ

ガスや石油など燃焼に必要な酸素を屋外の空気から調達して、燃焼ガスについては屋外に強制排気するのがFF式の暖房器で寒冷地でも強力な暖房ができます。
部屋の空気を汚さずに暖房を行える優れた方式ですが、吸気/排気のための煙突が必要となります。
給排気筒を取り付ける穴を壁にあける必要があるとともに、設置場所が固定されるため動かすことはできないデメリットがあります。
 ○ 立ち上がりが速い、温度調節しやすい、ランニングコストが安い
 × 火傷の心配がある、ほこりがたちやすく乾燥する


●オイルヒーター

パネル内部の密封したオイルを電気で温め、フィンの中で循環して部屋を暖める輻射タイプの暖房器具。温風を出さないので、部屋全体をおだやかに暖めるので、ソフトな暖かさで空気も汚れず乾燥しにくい。結構重量がありますが、キャスター付きのため、移動は可能です。
 ○ 自然な暖かさ
 × ランニングコストが高い、大きい部屋には不向き、立ち上がりが遅い


●セラミックファンヒーター

室内の冷たい空気を吸い込み、セラミックで暖め、これを吹き出し口より温風として吹き出し部屋を暖める暖房機。ファンで温風が直接でてくるため、体に温風があたれば、すぐに暖かいと感じます。立ち上がりの速さを求める場所に向いています。
また、加湿や除菌、消臭機能付など、いろいろと機能を付加して特長をだしています。
空気を暖めているため、空気が乾燥しがちなのがデメリットといえます。
 ○ 立ち上がりが速い
 × 空気が乾燥しがち、大きい部屋には不向き



補助暖房タイプ

●パネルヒーター

パネル内部にあるオイルまたは温水を電気で温めて放熱する、室内を暖める輻射タイプの暖房器具。
薄型なので場所をとらないメリットがあり、窓際や壁際などに設置します。
トイレや洗面所などのスポット暖房にも向いています。
 ○ 設置スペースが少ない、自然な暖かさ
 × 大きい部屋には不向き、立ち上がりが遅い


●ハロゲンヒーター

最近よく見かける扇風機のような形をした暖房機で、色々な形をしたタイプが発売されています。赤外線電球のハロゲンランプにより暖める器具で、空気を汚さず遠赤外線効果があります。
立ち上がりが早く、スイッチを入れるとあっというまに暖かくなってきます。
脱衣所や冬の朝の着替え時など、瞬間的に暖かくした時などに最適で、軽くてコンパクトです。
首振り機能のついたタイプやタイマーのついたものもあります。
 ○ 立ち上がりが速い、持ち運びが簡単、初期費用が安い
 × まぶしい、暖まる場所が狭い

●カーボンヒーター

ハロゲンヒーターと似ていますが、ハロゲンランプを使わずより暖房効果の高い炭素系発熱体(カーボン)を用いてます。
急速加速ができ、遠赤外線効果で体の芯まで暖まって冷めにくい効果があります。
リモコン付、タイマー付、強弱切替、転倒時自動オフ機能付などがあります。
 ○ 立ち上がりが速い、持ち運びが簡単、初期費用が安い
 × 暖まる場所が狭い


●こたつ

テーブルをこたつ布団で覆い、テーブルの下の面に取り付けられた電熱ヒーターによって暖める器具で根強い人気を誇る暖房器具です。セラミックヒーターを使用した温風式、遠赤外線輻射ヒーターのこたつもあり、こたつふとんなしで暖をとることもできます。またインテリアタイプ、
家具調タイプなどバラエティーに富んだ種類が販売されています。
 ○ 立ち上がりが速い、足元を暖める
 × 暖まる場所が狭い、設置スペースが必要


●ホットカーペット

カーペットに組み込まれた電熱線を用いて、カーペット全体を快適な温度に暖める器具です。
足元を暖かく保ち、エアコンと併用することでエアコンの設定温度を下げて電気代を節約できます。
抗菌・防ダニ加工を施したタイプ、電磁波低減タイプ、室温センサーを備えて最適温度にコントロールするタイプなどがあります。
切り忘れタイマー付きや暖房面の切り換えができるものだと電気代を節約できます。
 ○ 足元を暖める、置き場所を取らない
 × 接していない部分は暖まらない